佐渡島は、新潟県に位置する日本最大の離島で、その豊かな自然や歴史的遺産が訪れる人々を魅了しています。特に、2024年7月27日にユネスコの世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」は、島の歴史と文化を深く物語るスポットとして知られています。そんな世界遺産に登録ほやほやの佐渡金山に行ってきました。
ちょっとした新潟での寄り道スポットも併せて紹介したいと思います。
佐渡金山の魅力と歴史的背景
佐渡金山は1601年に開山され、江戸幕府の財政を支える重要な金銀の産出地として栄えました。最盛期には日本国内の金の約40%、銀の約30%を産出したとされています。坑道は総延長400km以上に及び、その規模の大きさから「東洋一の鉱山」とも称されました。
炭鉱としての役目を終えた後(1989年)は、観光施設として一般公開されておりました。
2024年7月27日、第46回世界遺産委員会において、「佐渡島の金山」は世界文化遺産に登録されました。これは、佐渡金山が持つ歴史的価値と、その保存状態の良さが高く評価された結果です。詳しい歴史は公式サイトをご参照ください。

佐渡金山の見どころ
現在、佐渡金山は観光施設として一般公開されており、以下のような見どころがあります。
- アイランドミラージュ:MRグラスを装着した状態で佐渡金山の道遊坑を実際に歩くウォークスルー型のアトラクション
- 佐渡金山コース:江戸時代の採掘坑道で国史跡「宗太夫坑」と明治以降の機械掘坑道で国重要文化財・国史跡「道遊坑」の2つの坑道を巡る
- ガイド付 山師ツアー:佐渡特産「無名異焼」の原料を採掘した「無名異坑」と江戸初期に開削され、学術的にも貴重な「大切山坑」。山師になった気分で、真っ暗闇の坑道を本格的探検。ヘルメット、ライト、長靴は貸与
引用:料金 | 史跡 佐渡金山
佐渡金山コースが自由見学となっており、事前予約が不要となっておりますが、大雨の際など観光できるコースが制限されます。

当時どのようにして作業していたのか、生活していたのかが、音声つきで再現されております。虫眼鏡を使用しないと見えないような小さい金をひたすら採掘していたようです。

入場料
佐渡金山の入場料は以下の通りですが、最新情報は公式サイトをご確認ください。
コース名 | アイランドミラージュ | 佐渡金山コース | ガイド付 山師ツアー |
---|---|---|---|
催行期間 | 年中無休 | 年中無休 | 4月~11月 |
大人(中学生以上) | 3,500円 | 1,500円 | 5,000円 |
小学生 | 2,800円 | 750円 | ー |
見学形式 | 自由見学 | 自由見学 | ガイド付き |
見学時間 | 約30分 | 60~90分 | 約70分 |
予約有無 | 有 | 無 | 有 |
最終入場 ツアー開始時間 | 9時、10時、11時、14時、15時 | 8:00~17:30(4-10月) 8:30~17:00(11-3月) 最終入場 16:00(4-10月) 15:30(11-3月) | 出発時間:10時30分 1日1回限り |
私は雨の関係で残念ながら佐渡金山コースの「宗太夫坑」のみしか観光できませんでした。

佐渡島へのアクセス方法
本州から佐渡島への主なアクセス手段は、新潟港および直江津港からのフェリー利用です。現在、佐渡汽船が以下の2種類のフェリーを運航しています。カーフェリーだと個人的にですが、船の揺れが気になりましたので、船酔いが心配な人はジェットフォイルの方がいいかもしれません。
- カーフェリー:大型のフェリーで、車両や多くの乗客を収容できます。新潟港~両津港間を約2時間30分で結びます。
- ジェットフォイル:高速船で、所要時間は約1時間15分と短縮されますが、車両の積載はできません。

運賃(新潟港~両津港)は季節や座席の種類によって変動しますが、カーフェリーの2等(自由席)で片道約2,500円~3,000円、ジェットフォイルで片道約6,500円前後ですが、ジェットフォイルは往復で購入すると少しだけ安くなります。車両を持ち込む場合、車の大きさや時期によって追加料金が発生します。最新の運賃や時刻表は、佐渡汽船の公式サイトで確認することをおすすめします。
私はカーフェリーの1等船室チェア席を予約しました。こちらは船に入った際のロビー的な場所です。

ちょっとしたゲームセンターのコーナーや食堂があるため、時間を潰すことができます。


こちらの1等船室は私を含め3名しかいませんでした。リクライニングもついて、コンセントも席にあるので快適に過ごすことができます。

佐渡島のおすすめランチスポット
佐渡港周辺にはいろいろな飲食店があります。港から北東に進んだところには商店街的な場所があり、夜になるとほとんどのお店が閉まりますが、居酒屋などすぐ見つけることが出来るので、困ることはないと思いますが、安くボリュームが大きい海鮮料理を食べたいならこちらのお店をおすすめします。
「お食事処キッチン よろこんで」

このボリュームで1、700円でした!

新潟での時間つぶし
佐渡に行くまでの間、もしくは佐渡から戻ってまだ観光しようか悩んでいるなら日本酒の酒蔵見学をしてみてはいかがでしょうか。こちらは無料で酒蔵の見学をすることが出来ます。ただし、予約は必要ですので以下のサイトより予約を事前にお願いします。

日本酒をどのようにして生産しているのかを説明し、実際の作業場や酒樽を見せてくれます。また、工場見学者限定で無料で試飲も出来ます。無料の場合ですと3種類くらいしか飲めませんが、追加金額を出すと10種類近くの日本酒をテイスティングすることが出来ますので、日本酒好きにはとてもいいサービスだと思います。


私が見学した9月は日本酒を作る時期ではなかったので、実際作業している風景は見ることが出来ませんでしたが、タイミングによっては日本酒の香りなどが漂う光景を見ることができると思います。
まとめ
佐渡島は、その美しい自然と深い歴史を持つ魅力的な場所です。特に、世界文化遺産に登録された佐渡金山は、日本の産業史や文化を学ぶ上で欠かせないスポットとして、多くの人々に訪れていただきたい場所です。フェリーでのアクセスも充実しており、ぜひ一度足を運んで、その魅力を直接感じてみてはいかがでしょうか。
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