豪雪地帯として知られる世界遺産冬の白川郷に初めて個人で行ってきました。
コロナ禍でどう変化しているかも併せてお伝えできればと思いますが、今回観光している中で見ていると危ない観光客もいましたので、雪がある幻想的な世界遺産白川郷をどうやれば楽しく安全に回ることが出来るか紹介したいと思います。
先日サンドイッチマンと芦田愛菜が出演している博士ちゃんでも紹介されたことで記憶に新しいですね。
今回の旅の目的は
- 雪が積もった白川郷を見ること
- 世界遺産の白川郷に宿泊すること
- 白川郷のライトアップを見ること
だったため、ツアーには参加せずに個人で旅行に行きました。プライベートで行きたいと考えている人にも役立つ情報だと思います。
Youtubeにも冬の白川郷の観光風景を先日Uploadしました。初GoPro10のデビュー日ですので、撮り方が下手くそだったり、設定がちゃんとしてなかったりしますが、よかったら見てください。
世界遺産白川郷の行き方
私は今回名古屋から白川郷に行きました。
名古屋以外の方は飛ばしてもらった方がいいと思います。
名古屋から白川郷に個人で行く場合には
- バスを利用
- 個人参加可能なツアーに参加
- 車を利用
の3択です。私は①のバスを利用しました。
理由は
- 世界遺産の白川郷に宿泊したいため(宿泊ツアーではなかなかない)
- 雪道、豪雪地帯での運転経験がないため
- 自分で時間管理をしたかったため
です。名古屋在住の方は名鉄バスから白川郷行きが出ているためかなりハードルが低いと思います。
名古屋から白川郷までは片道約3,500円から4,000円になります。この値段は時期や曜日によって変わりますので詳しくは高速名古屋白川郷線岐阜バスの公式サイトを参照ください。
世界遺産白川郷についてまずやるべきこと
バスで到着した場合には白川郷のバスターミナルと白川郷観光協会につきます。
冬に車で移動される方もまずここに寄った方がいいです。
ここでは1日700円で長靴をレンタルできます。1泊2日で1,500円です。雪用の長靴を持っている人は少ないので購入するよりレンタルをお勧めします。その際に履いている靴を預かってもらうことが出来ます。
雪道は白川郷の方々がある程度の処置はしてくれますが、それでも雪の除去は出来ません。
私が観光に行った際にはスニーカーはもちろんヒールやクロックスで観光して滑っていたため、非常に危険だなと感じました。
怪我をして観光や後の生活に支障をきたしてしまうのは勿体ないのできちんと対策しましょう。
その際に靴用のカイロを持っておけば足先の冷え対策もできます。
※普通のカイロはかなり熱くなるため使用出来ません。
ご参考までに白川郷バスターミナルの基本情報は以下になります。
住所:岐阜県大野郡白川村荻町1086
TEL:(+81)0577-32-1688
和田家
世界遺産白川郷の観光場所として必ずと言っていいほど出てくる場所が国指定重要文化財の和田家です。
築300年たちなおも生活としても使用されている茅葺き合掌作りの建屋です。
入場料は大人が300円で、子供が150円になります。
白川郷では蚕を飼育した生糸で生計をたてていることは把握していましたが、実は火薬の原料となる焔硝が主とされています。このことを初めて和田家を観光していることで知りました。
和田家の保管している古文書にそれの旨が記されています。
和田家は2階、3階にも上がれます。ぜひ茅葺き屋根を間近で見てください。
運が良ければ蚕の飼育しているものが見れます。
長瀬家
5階建ての合掌作りの建屋です。こちらは250年の歴史を誇ります。
入場料は和田家と同じで大人が300円、子供が150円です。
2001年に80年ぶりに屋根の葺き替えをしたことでも有名な長瀬家ですが、2階以降には当時の医療道具が閲覧可能です。長瀬家は代々医者の家系だったようです。
神田家
神田家は和田家と長瀬家と比較すると築後150年と少し若いですが、神田家は和田家から分家して居を構えたためです。
入場料は大人400円、子供200円です。
ここの面白いところは入ったすぐ囲炉裏にある時計です。150年以上立っても未だに動いており1時間置きに音が鳴ります。たまたま12時前に入ったところ鳴ったため得した気分です。
150年以上の古時計はタイミングがあえば鳴るのを聞いてください。
神田家にはこの囲炉裏を監視するための覗き窓があります。囲炉裏を管理する専用のお部屋も用意されていますので、探してみてください。
神田家には白川郷で使用された道具一式が保管されております。
QRコードを読むことで道具の名前や用途の簡単な説明がありますので、興味があれば読んでみてください。
当時の使用していた農具や工具以外に合掌作りの施工方法なども紹介されていますので、気になる人は施工方法も読んでみると豪雪地帯を生き抜く知恵のすばらしさがわかるかもしれません。
参考までにどんな情報かを以下に載せます。
明善寺
集落内の真宗大谷派の寺院。本堂、庫裏、鐘楼と合掌造りのまま残っており、全国でも珍しい合掌作りの 鐘楼です。
特に鐘楼門は屋根が茅葺で、1階にひさしをつけた珍しいつくりのようで、1801年に1,425人を要して建てられたとされています。
囲炉裏は他の場所と比較すると一番暖かいと感じました。特に冬は次の場所に移動する前に多少温まってから移動したほうがいいと思います。
個人的に明善寺の上層階から見る白川郷の景色が気に入っています。
襖を開閉することが可能ですので、気に入った景色を探してみてください。ただし、開けたら閉めるようにしてください。雪が中に侵入してしまい濡れてしまいます。
白川八幡神社
白川八幡神社は708年~715年に創設された非常に歴史のある神社です。
境内の老杉は樹齢が200年~300年と言われており、天然記念物に指定されています。
毎年10月にはどぶろく祭りが開催され、参拝客にどぶろくが振舞われます。
近年ではアニメ「ひぐらしのなく頃に」の舞台モデルになったことからアニメの聖地としても人気のスポットになっています。
ひぐらしのなく頃にのファンにとっては楽しい場所になると思います。聖地巡礼としてくるなら夏がお勧めです。
三小屋(三連合掌)
三小屋の三連合掌は白川八幡神社の道路を南に下っていくとみることが出来ます。
他の観光名所のようにスポットとして挙がることが少ないですが、個人的に好きなスポットです。
回りに人がほとんどいないことと三小屋の前にで雪の棚田を見ることが出来ます。
晴れてたらもっといい景色になっていたので残念です。
白川郷のライトアップ
白川郷のライトアップと言えば冬の白川郷一大イベントです。
毎年1月から2月まで開催され、予約でしか参加イベントです。
今回イベントとは関係なしにでもライトアップが見れるのではと思い挑戦してみました。
白川郷全体を一望できる場所は萩町城跡展望台です。
住所:岐阜県大野郡白川村荻町
バスが出ているのですが、冬の積雪時には運休になるため徒歩で現地に行く必要があります。
白川郷内から約20分程度かかります。
やはりイベントと比較するとライトアップが少ないです。
白川郷の住民のかたが言うには基本的に居住区は1階のため2階以上で灯りがつくケースは少ないようです。
実際のライトアップの写真はこちらを参照ください。白川郷観光協会のHPです。
ただし、白川郷内では所々灯りがついているところがあるのでそこをピンポイントで写真を撮ることで自分だけのライトアップを見ることが出来ます。
寒い中ほんのり灯りの温かみを感じられるような風景を味わうことが出来ます。
白川郷のライトアップになかなか行くことが出来ない人でもこういった通常のライトアップを見ることはまだハードルが低いかもしれませんので、挑戦してみてください。
白川郷の豆知識
ちょっとした豆知識です。観光に役立つわけではありませんが、少しでも白川郷のすごさがわかるのではないでしょうか。
私も知らなかったものもありましたが、先日放送のあったサンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃんで知りました。
- 白川郷の茅葺き屋根は全て東西を向いています。なぜこのような構造になっているのでしょうか。
- 太陽が東から登り、西に沈むため東西に向いた屋根を設置することで屋根に日が当たる時間を均等にし雪を融かすことが出来るから。
- 白川郷では囲炉裏を昔から使用しており、現在も囲炉裏の構造を流用して生活をしています。なぜ囲炉裏を使用しているのでしょうか。
- 囲炉裏を使用することで発生した煙のヤニが萱に付着し、雨水による腐食や害虫から守ります。
この囲炉裏を使用しないと萱の寿命は20年にも満たなくなることと、虫の発生が悪化するようです。
これ以外にも現在は不定期で行われる放水訓練など実際に見ることが出来たら非常に運のいい絶景になります。
白川郷の住民による消防訓練という位置づけから観光客にはアナウンスをしないようになりました。
まとめ
- 雪が降った中白川郷を観光する場合は長靴を用意すること(またはレンタルする)
- 足用カイロを準備しておけば足先の冷たさはある程度回避できる
- 和田家、神田家、長瀬家、白川八幡神社などのメインスポット後に三小屋まで行くこと。人が多くないため白川郷の茅葺建築を独占でき、かつ雪の棚田が見ることができる
- 白川郷のライトアップイベントに参加しなくても風情のあるライトアップは見ることができる
- 屋外博物館を含めると頑張れば1日で観光を終えることが出来るので日帰りも可
- 車利用時にはスタッドレスタイヤは必須です(出来ればチェーンも)
- 白川郷内には無料Wifiが多く飛んでいる
今回の旅行で雪国の大変さを身に沁みました。
それでも世界遺産の白川郷の魅力を堪能することができ、白川郷の住民のみなさんの努力があるから今の白川郷が残っているんだと実感しました。
この旅の目的でもあった世界遺産白川郷の合掌民宿に宿泊した記事を書きました。200年以上続く合掌民宿で飛騨の家庭料理を味わってみませんか。
午前中に白川郷につけば帰りのバス(名古屋の場合は16:30白川郷発)までの間に主要な場所の観光を終えることができます。
ご購読していただきありがとうございました。
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