世界遺産以外にも死ぬまでに見たい絶景はあります。それはタイの北部古都チェンマイで実施される年に1回開催されるランタン祭りことコムローイ祭りです。美しいの言葉以外にも表現が欲しいくらい素敵な景色を見ることが出来ます。
ディズニーの映画「塔の上のラプンツェル」にもランタンのシーンがありましたが、あれを実際にやっているのがタイ、チェンマイなのです。
なかなか行けない、日本からのツアーだと高い、そもそも予約がすぐ埋まると心配されている方にも有益な情報になると思います。日本から行くとなるとどうしてもタイのバンコク経由となるため、ちょっと不便かもしれませんが、そもそもタイは海外旅行のハードルは高くないので安心してください。
2023年のコムローイ祭りの記事もよかったら見てください!
2023年のコムローイ祭りの開催日程が決定しました!
11月27日(月)と11月28日(火)
ロイクラトン祭り・コムローイ祭りとは
ロイクラトン祭りとは
タイでは毎年旧暦の12月(現在の10月または11月)の満月の夜に開催される祭りです。川に感謝を込めて灯篭を流すことで自らの穢れを流します。この灯篭はロウソク、線香、花などで美しく装飾されておりこれをクラトンと呼びます。このクラトンを流す祭りをロイクラトン祭りとタイでは呼びますが、チェンマイでは「イーペン祭り」と呼ばれています。
この写真は実際に私がイベントに参加して流した灯篭です。
イベントに参加するとこの灯篭は1人1個もらえることができます。イベントも色々な会場で開かれております。私は最初の方に流したためまだ灯篭が多く流されていませんでしたが、美しく飾られた灯篭が街を優雅にゆく様は、チェンマイでしか見ることのできない光景です。
コムローイ祭りとは
このコムローイ祭りはチェンマイをはじめとしてタイ北部の地方でイーペン祭りを開催する際に実施する催し物で、夜空に無数のランタンを飛ばすこと一年の収穫に感謝をし、天の仏陀(ブッダ)に願いと幸せを祈るで祭りです。またすべてのコムローイ(ランタン)が空に打ち上げられた時、苦難も一緒に消えてくれると信じられていることから厄払いとして自らの罪や災いを消し、清めるといった意味もあるようです。
ディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」のシーンから想像できるようで幻想的な光景が非常に人気でここ数年知名度が高まり、年々参加者が増えております。観光客用のコムローイ祭りもあり、現地の人が昔からやっているイベントとは切り離されて実施されますが、その規模も年々大きくなっているためきっと感動すると思います。
数千人が参加するイベントで最後に一斉にコムローイを飛ばします。無数のコムローイが放たれ幻想的な光景を目の当たりにすることができます。確かに圧巻の絶景で言葉で表現することが出来ないくらい美しい景色でした。
この祭りは宗教に強く結びついていることから数年前から地元のタイ人が開催される伝統的な祭りには、観光客が参加することが出来なくなったため、イーペン・ランナー・インターナショナルと呼ばれる観光客専用のコムローイ祭りに参加する必要があります。
コムローイ祭りの予約方法
日本国内出発のツアーだとすぐに売り切れてしまいます。それは枠が少ないからです。
現地ツアーで予約すればまだ余裕はあります。私は現地ツアーでかつ日本人がデスクで対応してくれるランベルツアーにて申し込みをしました。
座る席にクラス分けがあるようですが、私はスタンダートに座りました。会場に行って思いましたが、どこがスタンダートとそれ以外のグレードの高いものの差があるのか分かりませんでしたのでスタンダートが無難だと思います。
私はスタンダート3,900バーツ(約13,650円)で申し込みをしました。
通常コムローイ祭りの4か月前から予約が出来ます。2か月前もまだ空きがあったため、日本のツアー会社で予約するよりかなり取りやすいと思います。
コムローイ祭りを開催している会場は数か所あります。私が申し込んだツアー会社が対応しているのはイーペン・ランナー・メーリムでした。
コムローイ祭りの会場
①ランナー王朝コムローイ伝承祭り
約6,000人を収容できる会場で10,000個以上のランタンが上空に舞う光景を見ることが出来ます。恐らく観光客が参加できるイベントで一番規模の大きいものではないでしょうか。屋台も多くでているため、料理にも不満はないと思います。
②イーペン・ランナー・メーリム
新しい会場で最近人気が出てきています。会場も大きく数千人規模が収容できます。料理はビュッフェ形式となっており、種類も非常に多く日本人にも合う味付けでした。一番のポイントはロイクラトン(灯篭)流しができることだと思います。
③メージョー大学
一番古くから開催されている会場です。モン族の衣装体験や瞑想体験などできることが他の会場との差別化になっています。料理はチケット制です。
④ナラワット橋
唯一チェンマイ市街地で開催されている無料のイベントです。規模は小さいですが、他の会場イベントに参加できなかった場合はこちらで参加することも可能です。厳粛な雰囲気ではないため気軽に楽しめることが出来ます。
⑤ドイサケット
日本人の参加率が高い会場です。イーペン・イン・ドイサケットと呼ばれています。基本的な場内アナウンスや看板も日本語を使用されているそうです。
⑥ワット・ドイティ・イーペン・ランナー
2016年からできた会場でランタンフェスティバル@ランプーンと呼ばれています。ここの特徴は寺院にある黄金色のクルーバーシーウィーチャイ像の周囲をランタンが舞うことです。
ランベルツアーで予約したイーペン・ランナー・メーリムは送迎付きでした。当日は指定されたホテルに集まりそこから無料のバスで会場に向かいます。イベント終了後もバスが出ているため、帰りも困ることはありませんので安心です。
多すぎてどれに行けばいいか分からない人はランベルツアーさんが開催しているコムローイ祭りを選択しておけば絶対に損はしません。日本語サイトのため日本人が多く利用しています。
2022年はガッサンパノラマゴルフ場にて2000人規模のコムローイが開催されました。
チェンマイへの移動手段
飛行機でチェンマイ国際空港へ
日本からの飛行機移動では必ずバンコク経由になります。日本発のツアーで予約すると結構高額になるため、航空券は自身で予約することをお勧めします。
以前、航空券を安く購入するためにはどうすればいいかを別の記事で紹介しました。気になる方は下記リンクを参照してください。
また、LCCいわゆる格安航空券を購入する際の注意点もあります。しっかり比較しないと最終的に損をしてしまうため、上記リンクで調べた結果格安航空券を購入することになった場合には購入前に下記リンクを参照ください。
私はマレーシアから行ったため、クアラルンプール⇔チェンマイの直行便を利用しました。
エアアジアを使用し、往復約16,000円でした。2か月前での予約でこの価格でしたが、プロモーションなどあるとこれより安いフライトもあります。
チェンマイ国際空港からの移動
移動手段は主に3つです。
①エアポートタクシー
空港の出口付近にカウンターがあるためすぐに見つかります。最も早く空港から出発します。金額は行き先によってかわりますが、メインの観光所付近のホテルの人で200バーツ(700円)前後になります。
カウンターから受付番号をもらい、順番になったら呼んでもらいそのままタクシーに乗り込みます。料金は最後降りるときに支払ってください。
所要時間は到着時間によって変わりますが、通常20分から30分です。夕方の時間だとチェンマイ市内は渋滞になるため、夕方に到着する人は所要時間は倍以上かかると思ってください。
初めてで不安な方はこちらを使用したほうがいいと思います。私は初めてチェンマイにきたときはこれを利用しました。赤や黄色のメータータクシーも利用できますが、メーター料金+空港利用税50バーツを支払うためこちらより高額になりますので選択肢としては除外となります。
②シティバス
最も安いですが、時間がかかってしまいます。料金は20バーツ(70円)私は2回目からバスで移動しています。特に急いでいない場合などバスでも意外と快適です。
路線が2つあり、R3の赤とR3の黄があります。旧市街を右回りするのか左回りするのかの違いですが、以下のようになっておりますのでご参考ください。
R3赤:ニマンヘミンエリアなど旧市街西側に行きたい場合
R3黄:ナイトバザール・ターペー門など旧市街東側に行きたい場合に利用
③トゥクトゥク・ソンテイ・Grab
タイミングが合わないため、空港から出発する際にはあまりお勧めできません。チェンマイから帰る際には役立ちます(特に朝早い時間)
会場への移動
直接コムローイ祭りの会場に移動する必要はありません。ランベルツアーより指定されたホテルに時間内に行けば後はバスに乗るだけです。
メルキュールホテルロビーに集合だったため、チャンマイ市内からトゥクトゥクまたはタクシーを利用して会場に向かいましょう。夕方前で渋滞が始まるかどうかという時間なので余裕をもって行動しましょう。後チケットは忘れないようにしてください。会場に着いた際にはチケットを提示する必要があります。
コムローイ祭りいよいよスタート
いよいよコムローイ祭りですが、コムローイ(ランタン)を上げるまで時間があります。こちらの情報はイーペン・ランナー・メーリムになります。
会場の雰囲気などを楽しみながら、料理を食べて準備をしましょう。特に会場にはトイレが収容人数に対してあまり多くありません。セレモニー直前は大変混雑してしまい、イベント開始に間に合わない可能性があるため、早めに済ませておければ安心です。
コムローイ(ランタン)を上げる場所は座席指定です。入場時にもらうカードに記載しているためなくさずにキープしておきましょう。ランタンも席に1人2つ準備してあります。
イベント開始前にはロイクラトンを受け取り川に流しましょう。下の写真はランベルツアーより支給されますので助かりますね。灯篭流しの場所に行けば灯篭を受け取ることが出来ます。
19時くらいになると放送案内でコムローイを上げる準備のため座席に移動する案内が流れます。日本での放送もあるため、しっかり時間を見ながら放送にも注意深く聞きましょう。(19時は私が参加したときなので年によって変わるかもしれません)
20時くらいに全員一斉にあげます。放送のアナウンスでカウントダウンが始まりますので頑張ってタイミングを合わせましょう。1人2つあるので1つ目を失敗しても大丈夫ですが失敗しないためのコツを教えます。
- まずは折りたたまれたランタンを広げしわなどがないことを確認
- 火をロウの部分につけランタンが膨らむまでランタンの端(金具部分)をもつ
- ある程度膨らんだ状態で軽く手を放しても高度が下がらないか確認
- 願いを込めて空に放ちましょう!
一斉に揚げるときの写真や動画、揚げるときの写真、その後の風景など写真や動画を撮るポイントは盛りだくさんですが、見どころ満載でした。
Youtubeでもコムローイ祭りを投稿しています。下記動画はコムローイをあげるタイミングから再生できますのでよかったらご覧ください。
コムローイ祭りの注意点
①露出度の高い服装では入場できない場合がある
コムローイ祭りはブッダへの信仰を表す仏教儀式です。タイの寺院に入るときに肌を露出した服装で入場できないのと同じようにコムローイ祭りでも服装によって入場できない場合があります。短パンやタンクトップなどは着ることが出来ませんのでご注意ください。
②トイレを早めに済ませる
入場人数に対してトイレの数は圧倒的に少ないです。コムローイを揚げる前にできるだけ早く済ませておけばイベントに遅れる心配はなくなります。
③カメラなどの三脚の準備
あまり大きいものを使用すると周囲の迷惑になりますし、会場によっては三脚の使用が禁止されています。スマホ用であればミニ三脚があるため問題はないと思いますが、片手で全て撮影するのには無理があるためあった方がいいと思います。
チェンマイ市内おすすめホテル
チェンマイ市内には色々なホテルがありますが、場所によってそれぞれおすすめするホテルが変わります。市内の移動は徒歩でするには遠いところもあったり、タクシー移動にしても大渋滞でなかなかたどり着けないこともあるので移動に関してはご注意ください。
ナイトバザール周辺
チェンマイおすすめ滞在エリアその①はナイトバザール周辺です。ナイトバザールはチェンマイでも屈指の観光名所でお土産はもちろん、ローカルレストランやバーなど旅行中に不便を一切感じさせてくれない場所です。
そこから徒歩2分くらいのコスパのいいホテルがデュシット ディーツー チェンマイになります。
ほぼ旧市街の中心に位置するため、拠点にして旧市街はもちろんターペー門やナイトマーケットなど旧市街の外側にも行きやすいと思います。
デュシット ディーツー チェンマイ(DUSIT D2 CHIANG MAI)旧市街周辺
旧市街ではあまり高層のホテルはなく、古いホテルが多いですがリッチがおすすめなのは、「サンデーマーケット」が開催される「Rachadamnoen通り」に近い「U ChiangMai Hotel」です。
U チェンマイ(U CHIANG MAI)ニマンヘンミン周辺
チェンマイで人気の滞在エリアその3はニマンヘンミン周辺です。
人気ショッピングモールのMAYAがあるため、ニマンヘンミンからの移動もニマンヘンミンへの移動もタクシーでもソンテイでも容易に移動できます。
ユー ニマーン チェンマイ(U NIMMAN CHIANG MAI)まとめ
日頃の感謝の気持ちを表現するコムローイ祭り、伝統文化の素敵さを理解できる祭りに参加できてよかったです。
こういった伝統行事に観光客も参加できることは大変ありがたいことですので、マナーを守ってこういった伝統文化がいつまでも続いて、共有できればと思います。
コムローイを日本のツアーで予約するにはかなり至難の業です。募集期間も短かったり、枠が少なかったりと難しいですので、海外の現地ツアーサイトをおすすめします。
事前にホテルなど確保すれば安く済ませることが出来ます。
2023年のコムローイ祭りの記事もよかったら見てください!
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