夏の風物詩である花火ですが、日本三大花火というものがあります。一般的にこの日本三大花火として呼ばれているのは
- 大曲花火大会(秋田)
- 長岡まつり大花火大会(新潟)
- 土浦全国花火競技大会(茨城)
で、今回は秋田県の大曲花火大会に参加してきました。個人で行きたかったのですが、ホテルなどの予約を個人でするのが実質的に不可能だったため、東京発の1泊2日のツアーに参加してきました。
日本三大花火に興味がある人
花火好きな人
秋田県の観光に興味がある人
大曲花火大会の歴史
大曲花火大会は1910年から始まった100年以上も歴史のある花火大会ですが、実は江戸時代から大曲にて花火が打ち上げられたと言われています。記録としたしっかりと残っているわけではありませんが、文献上で大曲に花火らしきものが初めて登場しており、文化・文政期(1800年初期)に菅江真澄が書いた地誌「月の出羽路」に描かれている民俗行事「大曲ノ郷の眠流」の挿絵で描かれています。挿絵には丸子橋の上を行く眠り流しの灯ろうとともに、後方の川原で打ち上げられている花火が描かれていたことからそのように言われてもいます。
歴史ある花火大会は今では全国から70万人以上も集まる大人気の花火大会です。この時期では残念ながら個人で秋田県内のホテルを予約することすら困難ですので、かなり前から予約をするかツアー会社を手配して方が得策だと思います。私は今回ツアーにて参加しました。
大曲花火大会
大曲の花火は、正式名称が全国花火競技大会とあるように花火師の競技会です。内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣奨励賞、中小企業庁長官賞など様々な花火師にとって栄誉のある賞が授与され、内閣総理大臣賞があるのは大曲(秋田県)と土浦(茨城県)の大会だけです。
伝統と格式を持つ大曲の花火は今、全国えりすぐりの花火師たちが最新の花火を持ち寄り、競い合い、また70万人を超える観客を集める日本有数の大イベントと、今はなっており、打ち上げられる花火の数は約1万8000発となっています。
大曲花火大会は、伝統的な日本の花火の技術と、最新のデジタル技術が見事に融合されています(大曲に限らず近年の大きな花火大会では音楽とのコラボレーションが一般的ですね)伝統的な和風の花火だけでなく、近年では多彩なデザインや芸術的な表現が可能な花火が打ち上げられ、観客はその多様な美しさに魅了されます。
大曲花火大会では2023年は鬼滅の刃 刀鍛冶の里編がアニメとして放送されたこともあり、その主題歌であるMAN WITH A MISSION×milet「絆ノ奇跡」が利用され、観客のボルテージがMAXでした。
内閣総理大臣賞を受賞した花火は確かに綺麗な花火でした。周りからも「キレイ~」という歓声が多かったです。写真だと1発しか上がっていないため、残念ながら共感が難しいため割愛させていただきますが、どれも美しかったです。
中にはユニークなクラゲの花火や動物を例えた花火などありました。
このように座席によっては目の前で見ることができます。座席料がかかる花火大会に抵抗を最初は感じていましたが、周りに邪魔されることなく一面に花火を見ることができるのならアリですね(イスもついています)
みなさんはどの花火がお好きでしょうか。なかなか花火の写真を撮るのは難しいですが、結構上手に撮れて満足です。
ツアー概要
今回参加したツアーは1名1泊2日の46,980円のツアーで、2日目の昼食と宿泊が込みのものです。初日の昼食と夕食は自身で途中に寄るSAなどで手配しないといけません。
初日はすでに記載している大曲花火大会の参加です。大曲市内の会場からかなり離れた場所から徒歩45分くらいかけて会場まで各自足を運び、花火終了時に同じ場所までまた歩いてバスに戻る必要があります。
2日目は岩手県の世界遺産中尊寺の半日ツアーに参加し、帰宅となります。この中尊寺の入場券もツアー料金に含まれているため追加の費用はありません。
おまけ 岩手県の世界遺産 中尊寺の魅力
国宝 金色堂
1124年に造立された金色堂は、堂宇全体を金箔で覆い、随所に螺鈿細工・蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金を施して、経典に説かれた「皆金色」の極楽浄土を表現されています。金色堂は霊廟でもあり、初代清衡公のご遺体が納められていますが、残念ながら内部の写真撮影が禁止なので気になる人は是非現地で確かめてください。
中尊寺創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物を見ることができます。
本堂
中尊寺の法要儀式の多くが行われる根本道場である本堂内には日本の天台宗開祖伝教大師最澄が1200年前に灯した「不滅の法灯」が護持されています。本尊は平成24年に新たに開眼した釈迦如来坐像、東日本大震災の後、東北に住み人々を慈しみのまなざしで見守る仏様です。
大曲花火大会の注意点
大曲花火大会をメインに考えている人ばかりだと思いますが、当日の注意点がいくつかあります。
- 会場での夕食手配は可能だが、どの出店も長蛇の列のため花火の開始に遅れる可能性がある。事前にコンビニなどでご飯と飲み物を購入したほうがいい
- 自撮り棒や携帯用スタンドなど用意し、手ぶらを最小限に抑えて写真や動画を撮れるようにしたほうがいい
- トイレの数は多いので、会場でも待ち時間は少ないが駐車場からの道中に行くのはあり
- 河川敷のため虫よけスプレーなど持って行った方がいい
- 帰りの際に道が非常に暗いため、懐中電灯などあった方がいい
東京からの移動はなかなか骨が折れましたが、大曲花火大会自体はとても満足できる内容で参加できて本当によかったです。
来年は別の3大花火に行ってみたいと思います。
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