人生の中でやりたいことは通称、バケットリストと言われるそうですが、みなさんにもありますか。この国に行きたい、この景色を見たいなど簡単に実現できそうなものでも実現するのが困難なものでもご自身のバケットリストに入れることが出来ます。
そんな私も滅茶苦茶多くのバケットリストがあり、全てを実現することが困難ではあると思っていますが、「その中の1つであるファーストクラスの座席に乗ること」を実現することが出来たので、ファーストクラス搭乗の紹介をしたいと思います。
2022年7月のJALファーストクラス最新情報を紹介します。
私が利用したのは成田ーロサンゼルス線のファーストクラスで利用航空会社は日本航空、通称JALです。
ファーストクラスに興味のある方
ファーストクラスってどうなのという方
飛行機が大好きな方
ファーストクラスの価格
航空運賃はピーク期と閑散期で値段が変わりますが、私が利用したのは7月のためどちらでもない平均的な価格のときでした。
ただし、私はファーストクラスの料金を満額実費で支払ったわけではなく、コツコツと貯めてきたマイルで購入しました。
ちなみに成田ーロサンゼルスの航空券を普通に購入しようとすると220万円程です(7月旅程の場合)マイルで購入すると片道70,000マイルで購入できます。私は往復で140,000マイルで購入しました。
JALであれば片道からでも購入できるためマイルがある程度貯まっているのであればトライしてみてはいかがでしょうか。
マイル購入の場合でも税金・燃油特別付加運賃は支払わないといけないためその費用は支払う必要があります。片道約26,000円(192USD)なので実費が52,000円となります。
近年ファーストクラスの路線・飛行機は縮小傾向にあります。需要が多くないことからビジネスクラスの搭載量を増やしているのが現状です。私も最初は羽田ーロサンゼルスの便でファーストクラスに乗るつもりでしたが、機材変更に伴いビジネスクラスとなってしまいました。幸い成田ーロサンゼルス線はまだファーストクラスが残っていたため利用出来ましたが、今後は今回の路線もなくなるかもしれませんね。
ファーストクラスを特典航空券で購入しようとするとかなりハードルが高いです。ハードルというのは特典航空券戦争です。ダイヤモンド会員を含め全てのステータス会員との早い者勝ちになるため決め打ちで数か月後の座席を確保したりと準備しないといけません。
私は4か月程前に確保しましたが、そのときはまだ空き数が多かったです。
特典航空券でファーストクラスに乗ろうとすると1席もしくは2席程度して解放されていないためより競争率は高くなります。
私自身特典航空券で購入したのでベストなお買い物だと思いますが、意外とハードルが高いことは考慮してください。
ファーストクラスの特典
ファーストクラスはすごいって聞くけど何がすごいのか、簡単にエコノミーと違う内容をリスト化しました。
①座席がエコノミーよりも3倍近く広い
座席の幅が130cmもあるためひじ掛けを利用してもかなり楽というか広すぎるサイズです。
就寝時にはフルフラットにしてもらえ、寝返りも容易にできます。
②32kgまで荷物を3個無料で預けることが出来る(一般客)通常は23kgを2個
地味に嬉しい荷物の重量UPと個数UPです。
しかし32kgまで到達するのは結構困難で30kgに到達したことも私はありませんが、エコノミー利用時には23kgまでなので結構一人旅行時でも助かります。
③マイルが50%積算される(マイル購入は対象外)
特典航空券以外で購入された場合にはマイルが50%多く積算されます。
私はマイルを利用した特典航空券での購入のため残念ながらマイルは積算されません。特典航空券を利用されるかたはここは勘違いしないようにご注意ください。
④ファーストクラス専用チェックインカウンターがある
成田、羽田にはファーストクラス専用チェックインカウンターがあります。赤いふかふかな絨毯を歩いてチェックインカウンターに行くことが出来ます。
通常のチェックインカウンターよりも大幅な時間を短縮させ、手荷物検査場に行くことが出来ます。
⑤ファーストクラス専用手荷物検査を利用できる(成田では現在廃止されています)
コロナ前はチェックイン後にある手荷物検査はファーストクラス専用の手荷物検査場を利用できたため、入国審査まで数分で行くことが出来ました。
残念ながらコロナ後は利用客の減少からか撤廃され、その分今までの手荷物検査場が拡大しております。
⑥ファーストクラスラウンジが利用できる
JALのファーストクラスラウンジを利用できます。特に成田空港のファーストクラスラウンジは非常に豪華です。
別記事でファーストクラスラウンジを紹介しておりますので、詳細内容はそちらに記載しております。コロナによって大幅に営業形態も変わっているため、コロナ前しか知らない人は是非一度ご覧ください。
⑦機内食で旬の味覚を体験できる
機内食の事前予約をすることが可能です。和食もしくは洋食を選択することが出来、搭乗する際の旬な料理を頂くことが出来ます。どちらも有名シェフが作ったコース料理になります。
私は往路では和食を、復路では洋食を選択しました。
料理の詳細は後ほど記載しておきます。
⑧機内でWifiが無料で使える
ファーストクラスではクーポン券がもらえるため、その日限りですがWifiをデバイス1台分機内で無制限で使用出来ます。
映画など見飽きたときには重宝します。
ファーストクラスの特典に記載はないが体験できるサービス
上記ファーストクラス特典には載っていないが基本的にファーストクラスでしか体験できないサービスがあります。もしかしたら私だけかもしれませんが、少なくともビジネスクラスでは同様のサービスを味わったことはありません。
CAのチームワークを体験
ファーストクラスは全8席(JAL便は)に対し対応してくれるCAは4名いました。また、私が利用した帰国便はファーストクラスを利用する乗客が4名しかいなかったことから実質1人に対して1名のCAがつくような対応でした。
実際はみんなが交代交代で対応をされているのですが…
その中でもやはり驚いたのが対応してくれた全員が私がそれぞれのCAと話した情報や料理、飲んでいるものを共有していることでした。お客さん側からするとこういったチームプレイを見ることがあまりないため、ちょっと感激しました。サービス業だから当たり前と言われるかもしれませんが、初見で色々なお客さんの情報を覚え、共有することはなかなか難しいですからね。
また、他愛無い話も拾ってもらい、私がエンジェルスの大谷選手の試合を見たことをあるCAに話すとすぐに広まり空いた時間にはその話題を聞かれたりと飽きない時間を過ごせました。
最高級のおもてなし
これももしかしたらファーストクラスとってるんだから当たり前でしょ?と思われるかもしれませんが、往路のときに以上に復路ではJALのおもてなし精神を存分に味わったと思います。
噂ではファーストクラスの1AはチーフCAがつくから手厚いと聞いています。もしかして噂が本当だった!?
対応してもらったチーフCAの方は確かに非常に丁寧に説明をしてくれました。料理の説明はもちろんお酒特にワインの説明もそうでした。
どういった料理にどういったお酒が合うのかや、軽いおつまみの提供至れり尽くせりでした。
この赤ワインをメイン料理のステーキに合うものを一緒に探してもらうために準備してもらいました。一番左の辛口の赤ワインがやはり説明通り一番合いました。後のワインはスパイスが滅茶苦茶強くクセが強かったり、赤ワインとしては薄いかなというワインでした。
ベットメイキングも横が空き席だったためベット専用で作ってもらいました。
サプライズプレゼント
帰国便では着陸前に思わぬプレゼントをもらいました。もしかしたら乗客が少なかったからできたのかもしれませんが、ファーストクラスの乗客全員に挨拶とプレゼントを渡していました。
私もメッセージカードとギフトをもらいました。
このギフトはファーストクラスで注文すると飲めるプレミアムコーヒーのマグです。地味に嬉しかったです。
いよいよファーストクラス搭乗
初めてのファーストクラスに搭乗、飛行機も一番乗りです♪
結構いい年して飛行機の中ではしゃいでます。CAさんに飛行機がお好きなんですかと言われる始末。。。
ウェルカムドリンクとしてシャンパンを頂きます。このシャンパンはJALファーストクラスの日本発便でしか飲むことが出来ません。世界のファーストクラスを所有している航空会社で唯一JALのみが提供している高級シャンパン「サロン」です。
非常にシャープな辛口テイストです。こんなシャープなシャンパンは初めて飲みました。出来ればもっと飲みたかったですが、残念ながらアメリカ到着後に車の運転をする予定だったのでこれ以降はアルコールを摂取しませんでした。
ロサンゼルス発のシャンパンは別のタイプです。こちらも海外発限定のシャンパン「ルイ・ロデレール クリスタル2014」です。
ほんのり味わえる甘さにくどさはなく酸味とのバランスがうまく調和された味でした。個人的にこのシャンパンの方が好みだったことと、帰国便後は運転の予定がなかったためかなりこのシャンパンを飲みました。
帰国便の洋食コースに出てきたキャビアにめちゃくちゃ合いました。チーフのCAさんよりそのような食べ方を勧められたため、従いましたが、流石の知識ですね。
ファーストクラス座席の紹介
先に記載した通りにかなりゆとりがありますし、足を伸ばしても奥に届きません。
テーブルは前後にスライドすることが出来、奥側座席と手前の座席で対面にして機内で過ごすことも可能です。夫婦・カップルには嬉しい対応ですね。ただテーブルは狭いため食事を一緒にするのは少し難しいと思います。
リクライニングは全自動でフルフラットに出来ます。就寝時にはエアリーヴのマットレスを使用できるためかなり快適に過ごせます。硬さもやわらかめと固めを選択できます。
マッサージ機能付きです(弱めですが)
成田ーロサンゼルス間は1K、ロサンゼルスー成田間は1Aでした。
ファーストクラスコース料理の紹介
搭乗の25時間前までに決まる必要があります。和食と洋食が選べ有名シェフのコース料理を堪能することが出来ます。これ以外にもセット料理がございますが、それはいつでも食べることが出来ます。
和食コース
日本からロサンゼルスに行く際には和食を選択しました。東京神楽坂「神楽坂 石かわ」と「虎白」のコラボレーションされた献立です。
料理は上から順番に出てきますが、食べるペースはご自身のペースに合わせて提供されるため、ゆっくり食べることが出来ますのでご安心ください。
お造りです。キャビアに伊勢海老、アワビと高級食品のオンパレードでした。もちろん、味も問題ありません。
メインのご飯もののです。アメリカで日本食を食べようとしたら高額なので暫くは和食とお別れです。
最後にデザートです。ゼリー状のものはラム酒のゼリーになります。
もう少しお酒を飲んでおけばよかったなと後悔していますが、アメリカついて飲酒運転なんて言われたらたまったもんじゃありませんので、我慢我慢(TT)ファーストクラスは流石というべきか嫌いなキュウリも美味しかったです(笑)
洋食
アメリカ発で洋食を選択するとアメリカのプロフェッショナルのシェフ内山さんがアメリカで培った技術、食材を駆使して料理を提供してくれます。
カタカナ多すぎて毎回料理の説明を事細かにしてもらっていますが、頭に入っていません(笑)
シャンパンに赤ワイン全種類を飲んでいるので大分酔っ払いです。平然を装ってはいますが…
まずは前菜のキャビアです。シャンパンに非常に合います。キャビアは個人的にあまり美味しいと思わないのですが、雰囲気からか美味しすぎて完食しました。
こちらはお洒落なアピタイザー、パンの写真を撮り忘れましたが焼きたてのような温かさがあり、柔らかく美味しかったです。
丑の日直前ということでうなぎ料理です。初めてジュレが美味しいと思いました。こんなウナギ料理もあるのですね。
冷製ホワイトミネストローネこちらは白ワインで食べました。
そしてメインのステーキです。焼き加減も指定できるようでしたのでミディアムレアをお願いしました。
調理してくれたCAさんも焼き加減が大丈夫だったか気にかけてくれましたが、しっかりと要望通りのミディアムレアになっていました。
気になってCAさんに聞いたのですが、ステーキは一度調理されたものを仕入れていて最終仕上げとしてCAさんが機内で調理をされるようでした。ファーストクラスにはコック選任のCAさんがいてその方に全て調理してもらっています。
そして〆のデザート。
ファーストクラスで飲むべきソフトドリンク
ここまでお酒がたくさん出てきていますが、お酒が飲めない人でもファーストクラスでしか飲むことができないソフトドリンクや美味しいドリンクはあります。
それは紅茶です!ワイングラスを使用していますが、ワインではありません。希少価値の高い紅茶です!無糖のストレートティーなのですが、いい香りとすっきりとした味わいにハマります。砂糖なんてもってのほかです!
正式名称はロイヤルブルーティー「クイーンオブブルー」と言います。CAさんもファーストクラス以外で見たことも飲んだこともないと説明されていました。
JAL CAさんの小ネタ
空いた時間にCAさんに色々と興味があったので聞いてみました(笑)
国際線にて現地でどう過ごしているのか
アメリカ線フライト後どうやって過ごしているのか聞いてみました。
サマータイムは2泊4日で1日のみ自由時間が設けられているそうです。ウィンタータイムは2泊3日のようで、結構時差ぼけがしんどいという話をされていました。アメリカ到着時は確かに時差ボケを修正するのはかなり骨が折れました。
CAの機内食はどうなっているのか
CAは担当しているクラスの機内食を頂くことが出来るようです。
なのでファーストクラスにアテンドしているCAさんはファーストクラスの食事、ビジネスクラスのCAはビジネスクラスもしくはエコノミーとなっています。同じ食事をとるのは食事の安全面などを考慮するために食べるようです。
そして、食事の感想をお客さんにも意見をもらいケータリング会社にフィードバックをして改善を行っているようです。
エコノミーのCAはビジネスとエコノミーで分かれるようですが、お客さんの選択する料理の需要を見ながら判断するようでした。働きながら上級クラスの食事を食べることが出来るのはラッキーですね。高級まかないです(笑)
まとめ
- JALのファーストクラスは金額以上の価値が存在していた
- 料理はどれも素晴らしく外れがない
- CAさんのおもてなしが最高
- ファーストクラスでしか体験できない飲み物もある
一生に一度のファーストクラスに乗れてよかったです。
ご担当してくださったCAのみなさんこれからも頑張ってください。そして、ありがとうございました。
別記事でファーストクラスラウンジを紹介しておりますので、JALのファーストクラスラウンジも捨てがたいです。コロナによって大幅に営業形態も変わっているため、コロナ前しか知らない人は是非一度ご覧ください。寿司職人が握る週替わりで変わる寿司は絶品です!
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