京都に観光しにくると神社の数が尋常ではありません。
そんな中で千本鳥居で超有名な神社、京都の伏見稲荷大社に2022年初めて行って参りました。
何だかんだ行きたいと思っていましたが、全く行けず、思い切って行ってきました。
伏見稲荷は京都観光のフォトジェニックスポットの代名詞であり「お稲荷さん」の呼び名でも親しまれています。重要文化財の本殿やパワースポットが満載な伏見稲荷大社、定番の見どころや稲荷山の意外なしんどさを紹介したいと思います。
京都の伏見稲荷大社
伏見稲荷大社と聞くとほとんどの人が千本鳥居を想像すると思います。千本鳥居は後ほど紹介します。
稲荷神社は「お稲荷さん」と呼ばれるくらい身近な神社です。全国にはなんと30,000社あると言われ、ここ京都は総本宮の伏見稲荷大社です。
商売繁昌・五穀豊穣の神様として名高い伏見稲荷大社には千本鳥居はもちろん、本殿の裏にある奥宮、稲荷山、祈願や願いの成就を占う「おもかる石」といったパワースポットもあり、見どころ満載です。
伏見大社の御鎮座は和銅4年(711年)、1,300年以上の歴史を誇ります。名前の由来は諸説ありますが五穀豊穣を意味する「稲が成る」から「イナリ」という名がついたといわれています。
鮮やかな朱色の楼門
参道を進み鳥居を抜けると、立派な朱色の楼門がみえてきます。
境内を歩けば至るところで、狛犬の代わりに稲荷大神のお使いである狐を見かけます。
口にくわえているものが全て違うため、確認してみてください。楼門の狐は鍵を咥えている狐と玉を咥えている狐です。
楼門の先にあるのが重要文化財に指定されている「外拝殿(げはいでん)」、「本殿」、「内拝殿(ないはいでん)」です。
最大の見どころ千本鳥居
拝殿を超えた後に千本鳥居があります。朱色の鳥居がそこら中にありますが、千本鳥居は表示がしっかりありますので、間違えないようにしください。私は千本鳥居ではないところを千本鳥居と勘違いしてしまいました。
ちなみに千本鳥居の入口は下の写真のようになっており、右側が行き、左側が帰り用となっています。
コロナによる密集を対策されたものだと思います。過去にはなかったそうです。
綺麗な朱色の鳥居がズラリと並んだこの光景はもちろん絶好の撮影スポットで順番待ちをしていました。
なぜこんなにも鳥居が並んでいるかというと江戸時代以降に、願いごとが「通るように」または「通った」というお礼をこめて、鳥居の奉納が広まったことが今でも伝承をされているからです。
もう1つの願い事が叶うとされるパワースポットおもかる石
千本鳥居を過ぎるとおもかる石のある奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)に着きます。
願いごとを思いながら、石灯籠の上にのる宝珠石を持ち上げ、予想より軽ければ願いが叶うそうです。私も持ち上げてみましたが・・・思っていたより軽かったのできっと願いが叶うと信じています。
ただ、お賽銭が弾かれてお賽銭箱に入らなかっただけですから・・・
余力があれば稲荷山を制覇!
伏見稲荷大社の境内には約1万基の鳥居があります。稲荷大神が鎮座した稲荷山全体が信仰の対象となっているため、稲荷山もまたご利益のあるお塚や見どころが随所にあります。
有名な『枕草子』を記した清少納言も、稲荷山を参拝したと言われております。時間と体力に余裕のある方は、ぜひ歩いてみましょう。
私は神社の山だからとものすごく軽く見ていたため、結構しんどかったです。片道4kmほどで階段も多く往復2時間以上かかります。
歩きなれたスニーカーやトレッキングシューズに加え、水とタオルがあればなおいいと思います。寒い冬に登りましたがコートがものすごく邪魔になりました。
水や休憩に関しては問題ありません。途中自動販売機や茶店などがあり休憩や水などの飲み物の購入が出来ます。お土産屋さんも多くあり、要所事にあるご利益の品物以外は後で購入可能なものです。
稲荷山のお山めぐりは人があまり多くない静けさからか神秘的な印象と異世界間が増します。また所々と緑に囲まれた朱色の鳥居の参道が飽きさせてくれません。
四ツ辻では京都南部を見渡せる景色を見ることが出来ます。ここはかなりの人で賑わっておりました。
四ツ辻に到着すると稲荷山を時計回りで回るのか反時計回りに回るのか選択できます。どちらを選んでも戻ってくる場所は同じです。私は反時計回りを選択しました。個人的に休める場所が多かったのは御劔社(みつるぎしゃ)や清滝でしたので、登るときに休みたい人は時計回りに、下山する際に休みたい人は反時計回りがいいのではと思います。
一ノ峰上社には末廣大神は祀られています。“末広がり”という意味のごとく縁起が良く、お参りすると何事もうまくだろうと言われ、人気があります。
ここは稲荷山の最高峰(標高233メートル)です。
ここを末広大神と崇める信仰がありますが、これは親塚を建てた以前からつづく信仰らしく、神蹟改修を示す親塚裏面に(明治10年6月、燈明講奉納・末広社)という刻字が見出せます。
伏見稲荷大社
一ノ峰の後には眼にまつわる神様「眼力社(がんりきしゃ)」や喉や咳にまつわる神様「おせき社」、無病息災のご利益があるとされる「薬力社」など、健康にちなんだお塚が多数あります。時計回りに回っている場合には先にこれらの神様を見ることになります。
かなり気になったのが眼力社です。
眼というとやはり眼の病気や視力が悪いといったことを連想すると思います。もちろん眼力社にはそのご利益をありますが、気になったのはもう1つ「先見の明・眼力を授かる」というご利益です。
何事においても物事を見極めるということは非常に大切であり、重要な要素です。
仕事をするとき、選ぶとき、旅行にいくとき、スポーツをしているときなど自身の眼でみて判断をしています。ものごとの本質を見抜く力をつければ視野が広がり活躍する世界が広がります。奥が深いですよね。
眼力社ではここでしか買えない眼力社特製、隷書文字があります。私は豆書と呼ばれるものを早速購入しました。財布の中にも入る小さなお札です。
眼の神様は全国的に見てもなかなかいません。お稲荷様目当てで思わぬ副産物を得ることができました。
まとめ
伏見稲荷大社と言えば確かに千本鳥居ですが、実はそれ以外にもたくさん見どころがありました。
私自身千本鳥居しか興味がなかったのですが、稲荷山を登ることでより伏見稲荷大社のすごさを実感しました。
お稲荷様以外にたくさん神様が祭られています。自分の気に入った神様を探すのも一興かもしれません。
もし稲荷山を登らない場合は30分程度で観光が終了すると思います。
旅行者へのメモ
スーツケースなど大きな荷物がある場合には最寄り駅であるJR稲荷駅の改札口にコインロッカー預けることが出来ますが、大型の荷物は入れることが出来ません。
多くの場合は京都駅で乗り換えると思いますので、京都駅のコインロッカーの使用をお勧めします。
住所:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
営業時間:終日開放
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