本記事は2022年東南アジア最高峰キナバル山登頂 Part1の続きです。
登山のための準備や必要なものの紹介を始め、ツアーの説明や登山の行程、パラナバンのホテルに関して併せて紹介しています。まだご覧になっていない場合にはこちらもご確認ください。登山に必要なものの必需品は少なくとも参考になると思います。
今回参加したツアーは1泊2日で世界遺産のキナバル山を登頂するものです。これ以外にも2泊3日やそれ以上の日程が用意されたツアーがあります。興味のある方はAmazing Borneoの公式サイトを確認ください。
キナバル山のホテル、パラナバン(3,272m)からキナバル山の頂上(4,095m)の内容を紹介したいと思います。
たった800mの標高を登りきるのに3時間以上かかるとは思いませんでした。
前日の疲れももちろん残っており、足腰の筋肉痛が極限まできていました。最後は自分との闘いでしたが、待っていた絶景を見ることですべてがむくわれたと思います。
登頂アタック前の心の安らぎ 星空観賞
Part1の最後にも紹介しましたが、キナバル山では非常に綺麗な星空を見ることができます。天候が味方をしてくれないとみることができませんが、ちょっとだけ早起きしてトライしてみませんか。
スマートフォンで星空の写真を撮ろうとすると光量が足りないため難しいかもしれませんが、私はこのためだけと言っても過言ではないミラーレスのカメラを持参してきました。
1時までは電気がどこもつきませんので、星空観賞のチャンスです。
幸い天気は晴れで雲がほとんどありませんでしたので、天の川も綺麗に見れました。
私の中で肉眼で見た星空で過去一だったのはニュージーランドのテカポでした。高地で空がクリアだったせいか、天気も味方をしてくれたおかげかキナバル山の方が綺麗だったような印象を感じました。もちろん、テカポも感動的でし、テカポの周辺環境も素晴らしかったため一概には比較できませんが。
世界一綺麗な星空と言われているニュージーランドのテカポの記事を載せていますので、興味があれば下記リンク参照ください。写真でしかの比較になりませんが、どんな感じか分かります。
世界一綺麗な星空が見えるテカポ湖のおすすめスポット@ニュージーランド#3
オリンパスのE-PL10を使用しています。
登頂アタック前の腹ごしらえ
1時から食堂がオープンになります。
サパーと呼ばれる夜食を食べることになりますが、ちょっと重めです。この時間帯は売店が空いていないため、前日の夕食時に売店でパンなどの軽食を購入しておくといいかもしれません。
登山にはエネルギーをたくさん使います。何も食べずに登頂アタックするのはできるだけ避けてください。
料理の味は外国人のわたしにとっては正直微妙です。エネルギーを補給するためだけに食べると言い聞かせて食べました。マレーシア料理が大好きな人には問題ないかもしれません。
登頂アタックは2:30と前日にガイドと話し合って決めました。3時間から4時間程度かかりますので、ガイドに日の出の時刻を確認して決めましょう。
いざキナバル山の最高峰へ、スタート!
2:30出発ですが、ガイドのロニーさんとの待ち合わせ場所に5分前に行くとすでに準備万端だったので少しだけ早い出発でした。
辺りはもちろん真っ暗ですが、スタート地点では人がある程度密集しているためヘッドライトがいらなかったりします。全体的にペースはゆっくりめですが、抜けそうな場所は抜いていって自分のペースで歩けるようにしましょう。
ここの集団のペースだと正直かなり遅いので3時間~4時間以内に登頂するのは難しいと感じました。
結構階段や岩のサイズが大きいため、体全体を使って登る箇所が多くありますが、基本的にはロープがあるため、ロープを補助に使って腕の力を使用できるところは使用して足の負担を減らしたほうがいいと思います。
前日は足しか使っていないため上半身はかなり元気でした。
星空も綺麗です。先ほどの写真のような天の川を見ることが時間的に厳しいかもしれませんが、余裕を出すためにも小休憩ついでに見てみましょう。
休憩ポイントは2か所あります。うち1か所が最後の休憩所兼チェックポイントです。このチェックポイントでパスポートなどのICチェックがありますので、パスポートは忘れないようにしてください。7.5km地点の手前が最終チェックポイント地点です。
最終チェックポイントから1km弱がゴールです。ここから1時間50分かかりました。
登頂後に来た道を戻りますが、こんな道歩いてたのかとびっくりします。それでも麓の方までクリアに見える視界を爽快です。
頂上の手前10mから20mは岩山を登っていきます。場所によっては人が密集している所もありますが、ロニーさん曰くここがベストではないと言っていました。
登頂時には下の写真の看板の前で写真を撮ります。日が出てからも絵になります。しかし、1泊2日の場合は下山もこの後します。ホテルのチェックアウトは10:30までにしなければ100RM(2,500円)の罰金が発生しますので、その点は計画に入れておきましょう。
ちなみにホテルまでは2時間くらいで下山出来ました。
5:54分に頂上に到着しました。朝日がちょっと出かかっていますが、日の出まで後10分、20分あるため、急いでベストスポットに移動します。
頂上付近は10℃くらいでしたが、風が少し強かったため、体感的にはもう少し寒かったです。
やはりウィンドブレーカーは重宝しますね。
ここからロニーさんの写真魂に火がつきました。
ホテルまでの半分くらいの距離までロニーさんが私の携帯を片手に写真を撮りまくっていました。私の携帯カメラの画質に感激していたようです。日の出以降の写真は全て携帯のカメラを使用しています。
使用機種:サムスン Note 20 Ultra
写真からでも綺麗な景色が写せてよかったです。周辺には鏡張りの水たまりやゴリラ顔の岩、ドンキの耳と呼ばれる岩があります。頑張って探してみてください。
キナバル山のシンボルです。ここではちょっとしたトリックアート写真も撮りました。
後で知りましたが、なんでこの山がシンボルと言われているか分かりますか。
実はこの場所はマレーシアのお札である100RM札に使用されています。
この日は天候にも恵まれたため帰りは雄大なキナバル山の景色を見ながら下山できました。
初日と登頂アタック中には見えませんでしたが、こんな中登山をしていました。
帰りは特に木製の階段などは霜があるため滑りやすいので手すりなどを持ちながら降りてください。
パラナバンまでの下山はすでにしんどかったですが、7:55に到着しました。ここで朝食を取り下山の準備をします。
朝食後睡魔と疲れがあり、一時仮眠をとってから出発することになり、9:30に下山することにしました。
下山で特に説明することはありませんが、登り同様に降りやすい場所を見つけながら進んで体力が減らないように心がけましょう。
途中から足が痛すぎて手が足の補助をしたり、手すりに体重をかけながら降りたりと大変でした。
13:30に下山完了し、前日の受付まで戻ってきました。
到着後にキナバル山登頂の証である証明書を渡してもらえます。名前入りですので間違っていないかは確認しましょう。
この証明書は登頂した人しかもらえません、途中リタイアの方はもらえませんのでご注意ください。
下半身が筋肉痛でした。熊本県の日本一長い石段以来の苦痛をまた1週間味わいました。
ここからまた2時間以上かけてコタキナバルに戻ります。
初心者も登れるとありましたが、個人的には初心者で根性ある人、体力ある人じゃないと無理なんじゃないかと感じました。最後の方は気力と無心で動いていました。
まとめ
- 朝食前もしくは登頂アタック前に綺麗な星空を見に行こう
- 前日に朝日の時間と自分の体力を考えて出発時間をガイドと設定しましょう
- 高山病リスクはより高いため、無理はしないように
- 長時間の休憩は体を冷やすため控えましょう
- ヘッドライト必須のため持参していない場合には、前日に売店で購入しましょう
- 登頂して最後にキナバル山登頂の証明書をもらいましょう(その際に名前確認必須)
本記事は2022年東南アジア最高峰キナバル山登頂 Part1の続きです。
登山のための準備や必要なものの紹介を始め、ツアーの説明や登山の行程、パラナバンのホテルに関して併せて紹介しています。まだご覧になっていない場合にはこちらもご確認ください。登山に必要なものの必需品は少なくとも参考になると思います。
マレーシアに住んでいるなら一度は挑戦してみたいキナバル山登頂いかがでしょうか。
キナバル山の登山をしなくても日帰りで近場まで行くことが出来ます。登山は無理だけど近くまで行ってみたいかたは日帰りツアーをお勧めします。キナバル山近くにはポーリン温泉やラフレシアも見ることが出来ます。
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