2022年にずっと行きたいと思っていた。マレーシアサバ州のコタキナバルにある世界自然遺産キナバル山に行ってきました。
2020年に行く予定でしたが、新型コロナの蔓延により延期を余儀なくされ、マレーシアでがオミクロン株がまだ蔓延もしておらず、サバ州に関しても国内移動でPCR検査などが不要ということがわかり、行ってきました。
現在お伝えできる最新情報を共有したいと思います。
キナバルに上るためにはツアーでしか参加が出来ず、様々なプランがある中で今回は1泊2日のツアーで行ってきました。
登山初心者にも登頂することが出来ると言われている世界自然遺産のキナバル山挑戦してみませんか。本当に初心者で登り切れるかどうかも併せて紹介します。
本記事ではツアー初日の登山スタートから宿舎があるパナラバンまでを記載しています。2日目の登頂に関する記事を見たい方はPart2を参照ください。しかし、本当に登りきるつもりならば初日にどんな道を登るのかも知っておいたほうがいいと思います。
2022年東南アジア最高峰キナバル山登頂 世界の絶景 Part2
マレーシア サバ州に入るための必要情報
まずは残念ながらマレーシアは観光目的での入国が未だに認められておりません。
観光往来が可能になった際には再度お知らせしたいと思います。
世界自然遺産のキナバル山はマレーシア本土の東にある世界最大の島ボルネオ島に行く必要があります。
現在の渡航条件は以下になります。幸いマレーシア内からの観光に関しては隔離と事前のPCRが不要になりました。
- 現在ではサバ州はマレーシアに住所がある人(日本人を含む外国人の場合にはVISA持ち)
- 新型コロナのワクチン2回目が接種完了の人(所定日数にも達する)
- サバ州のエントリーフォームを記入(公式フォーム)
3つ目のエントリーフォームですが、記入後最後の画面でQRコードが出てきます。
これはコタキナバル到着後に見せる必要があるため、スクリーンショットを保存してください。
出発前の事前にやることでコタキナバル到着時のロスを回避できますが、到着した際にもできるので安心してください。
サバ州は同じマレーシア国内ですが、外国人はパスポートにスタンプをする入国審査があります。
これはクアラルンプールに戻る出国時も同じですので、出国のスタンプを忘れないように注意してください。
コタキナバル登頂の事前準備
まずはツアーで日程を確保しなければなりません。
キナバル山を登るには必ずツアーガイドと一緒に登らなければならないため、ツアー参加が絶対条件になります。
また、キナバル山のツアー会社は1社しかありません。
Amazing Borneoのみなので可能な限り公式ホームページから予約をしましょう。
私は一人でツアーに申し込みましたが、一人よりも二人以上の方が安いです。料金は外国人とマレーシア人で差がありました。
通常一人で登頂する場合はRM2,390(約65,000円)でしたが、2020年に予約した際にはたまたまプロモーション価格だったためRM1,880(約51,000円)で予約出来ました。
クアラルンプールからコタキナバルまで飛行機での移動になります。
エアアジアかマレーシア航空しか現在移動手段はありません。エアアジアを利用する際はKLIA2ですが、マレーシア航空を利用する際にはKLIAが出発場所になりますので、間違えないようにしてください。
航空券を安価に購入する方法を記載しております。今回は国内線なので大きな差はないかもしれませんが、参考までにどうやって最安の航空券を手配するか興味がある場合には参照ください。
基本的にはエアアジアがダントツで安いですが、荷物が多い場合にはチェックインラゲージの差でマレーシア航空の方が安い場合もあります。LCCなどの格安航空券を手配する際に注意すべき点を以下の記事にまとめていますので、よろしかったら読んでみてください。
どのサイトやブログも見ても同様のことが記載されているかもしれませんが、私は以下のものを持っていきました。
- バックパッカーバッグ
- リュックサック
- たためる水筒
- 手袋
- 高山病の薬
- トレッキングシューズ
- ヘッドライト
- チョコレート
- ミラーレスカメラ
- GoPro
- アウター
- ニット帽
- 長ズボン
- パスポート
- トイレットペーパー
それぞれ解説していきます。
私はコタキナバルのホテルをチェックアウトしていたため、丸々旅行用の荷物をすべて持っていきました。
移動も容易のためスーツケースではなくバックパッカーバッグを持っていきました。
リュックサックに必要なものが全部入っているのならバックパッカーバッグはキナバル山の受付にて預けることは可能ですが有料です。わたしはリュックサックには収まらないため、ポーターという荷物持ちのサービスを利用して持って行ってもらいました。
1kg13RM(350円)で私の荷物は9kgだったので往復で117RM(3,100円)でした。
写真にある水筒が実際に持っていった水筒です。非常に軽く使用済後にはたたむことで省スペース化が可能になります。700mlくらいのサイズを3本持っていきました。
水は事前に購入し移しておく必要がありますが、便利です。
スポーツドリンクなど入れて水で薄めるのも大いにありです。
下の写真のものを使用しました。通販で購入した数百円のものです。
登頂アタック時に必要です。標高3,300m付近が宿舎ですが、深夜の出発になるため、結構寒いです。
また、登頂アタックの道中ではロープに捕まりながら登らないといけない場所でも重宝します。
私はダイソーで指先がオープンになっているものを購入しました。
歩きながら、登頂部でカメラの操作などをする必要があったためです。
不要かもしれませんが、私は万全の状態で臨みたかったため事前に購入しておきました。
クアラルンプール市内の薬局で”Altitude thickness”といえば通じます。2,3日分の薬をもらえます。
高山病にならないためには、しっかり水分を補給することと、ゆっくり登山することが一番効きます。
これは個人によって感覚が異なると思うので必須ではないと思いますが、おすすめしたいものです。
山道では岩場を乗り越えたり、軽いジャンプをする必要があったりします。また非常に長時間歩くことから少しでも足の負荷、衝撃を和らぐことができたほうがいいと思っています。
トレッキングシューズを使用してからはスニーカーよりも断然歩きやすいし、疲れなくなったと感じています。
これも登頂アタックに必要なものです。スタート地点では人も多いのでその人たちが使用しているヘッドライトの明かりを頼りにすることができますが、だんだんとペースの違いから数人と離れていくと辺りは真っ暗になります。
こんな感じです。
場所によってロープなどを手でつかんだりする必要があるため、頭に取り付けるタイプで防水タイプが望ましいと思います。
参考までにわたしが購入したヘッドライトの仕様は以下に記載しておきます。
明るさの理想は200ルーメン以上のようですが、明るいものほど料金も上がっていきます。
登頂アタック時は天候が良かったからかもしれませんが、今回の130ルーメンでも全く問題ありませんでした。目先1,2mが見えれば十分ですので。
メーカー:GENTOS
型式:GD-243D
仕様:IP66(耐塵・防水)、ヘッドライト角度調節可能
明るさ:130ルーメン
登山にはかなりのエネルギーを消費します。
お腹が減って力が出ないことを初めて経験しましたが、そういったときにはすぐに食べることのできる高カロリーのものを持参していくことをお勧めします。
登山中あまりミラーレスを使用しませんでしたが、GoProは大活躍しました。
Youtubeは別途作製終わり次第アップしたいと思います。
上記リストには記載していませんが実はドローンも持参しておりました。しかし、キナバル山の頭頂部では風が強いため流されてしまいのと、事前の申請&許可をもらう必要があるため、本気でドローンを飛ばしたい人は要確認です。
ちなみにドローンは別の場所(キナバル山登頂後にはマブール島に行きました)で使用しました。
このアウターは登頂以外でも使用する可能性があります。
山は天気が変わりやすいです。わたしの登山中は一瞬雨が降っただけでしたが、アウターは防水、防風のGoreTex製のものをお勧めします。防風機能は登頂アタックの際に重宝します。
風が服の中を通り抜けるか通り抜けないかで体感温度がかなり変わります。
おすすめはリーズナブルな価格で購入できるNorthfaceです。
登頂アタックの際に使用します。わたしはヘッドライトを直接頭に装着したくなかったため、ニット帽の上からヘッドライトを装着するために準備しました。人によってはいらないかもしれません。
登頂アタックの際に必要です。半ズボンだとかなり寒いと思います。
また登頂アタック以外でも雨だったときにも重宝します。なので持参するなら防水仕様をお勧めします。
ツアー当日はキナバル山の登山者IDを登録するため、必須ですので、ホテルに荷物を置くことを検討している方は忘れないようにしてください。
現地にはトイレの紙がない場合が多いです。特に登山中のシェルターと言われる休憩地点には紙がありません。
また、綺麗ではないため極力使用は避けたいです。
ホテルのトイレは今回共用のトイレだったため、個室のトイレとの差はわかりませんが、綺麗というわけではありません。水浸しです。
紙も備え付けのがありますが、補充をされるかが定かではありませんでしたので自分のものを使用しました。
ツアー当日の動き
ツアー当日はコタキナバル市内のホテルにツアー会社がピックアップに来ます。コタキナバル市内からキナバル山まで車で約2時間ですので、大体朝6時から6時半に出発となります。
ホテルには前日入りしている必要があります。
パスポート持参忘れないでください。
現地到着するとIDの登録が必要のためガイドにパスポートを渡しましょう。
別途誓約書などもここで記載します。もし、荷物を預けたい場合にはここで依頼しましょう。受け付けないのロッカールームに保管されます。荷物はロッカーに預けないけどポーターに持っていってもらいたい場合はここで依頼しましょう。
全て完了後に一緒に登山するガイドを紹介されます。その方がポーターになりますので、一緒に台秤までいき荷物の重量を測定します。
私の担当ガイドの名前はロニーさんです。クロックスをはいて登山をするようでした。
ポーターの利用料は1kg13RM(350円)で私の荷物は9kgだったので往復で117RM(3,100円)でした。9kgの荷物に合わせてロニーさん本人の荷物もあったので少し申し訳ない気持ちがありましたが、杞憂でした。
私よりも平然と登り切り、翌日は下山していました。
ID登録が完了するとツアーIDパスが渡されます。
名前が正しいか確認したほうがいいです。わたしはまさか間違っているとは思いませんでしたので、確認していませんでしたが、翌日のチェックポイントで知りました。
この名前の通りに頂上にたどり着いた人は賞状がもらえるので、しっかり確認し賞状に正しい名前が載るようにしておきましょう。
キナバル山のスタート地点まで車で数分の距離ですが、移動します。
スタート地点は1,866mです。初日はホテルのあるパナラバン3,272mまで行かなければなりません。
途中1km置きにシェルターと呼ばれる簡易的な休憩所があります。そこで小休憩もしくは昼休憩を取ります。
トイレはありますが、紙がありませんので、必要な人はトイレットペーパーを準備してください。
9:55am に登山をスタートしました。受付で無駄に待たされたのですが、この日は大人数グループがいたため、その影響だと思います、もう少し早くスタートできると思います。
私の目の前に歩いている人が今回のガイドロニーさんです。めっちゃいい人でした!
まずは昼休憩のシェルターLayang Layang(2,702m)に向かいます。
最初はワクワクしながら歩きました。結構早いペースで歩いてたことから息切れをすぐしてしまいました。
ガイドのロニーからのアドバイスでゆっくり進んで呼吸を安定させながら歩いたほうが高山病対策にも疲れの対策にもなるといわれてからペースダウンするようにしました。
12:44に最初の目的地であるLayang Layangに到着しました。この時点で4km程歩いていますが、パナラバンは6.5km地点です。
この時点でかなりへろへろでした。
登山時には遠回りでも緩やかな坂や段差を狙って歩いたほうが余計な力を使わないのでお勧めです。
へろへろ状態でもまだ何とかなると思います。
Layang Layangだけではないですが、シェルターにはリスが大量にいます。人に慣れすぎているのかクッキーなどは奪いに着たり、膝の上までやってきます。取られたくない人は注意してください。
自然に生えたウツボカズラです。キナバル山の登頂は花が咲きだす3月がお勧めのようです。今回はウツボカズラだけでしたが、色とりどりの花が見られるようです。
途中写真のような開けた場所もありますが、まだまだです。
この日は曇り始めたのですが。晴れているとその絶景が疲れを少しだけ和らげてくれます。
最後はもうただ無心に歩くだけでした。このあたりから1km歩くのに1時間以上かかるようになりました。
ここはチェックポイント地点です。ここまできたらもうちょっとです!もうひと踏ん張り頑張りましょう!
本日の目的地パナラバンに到着しました!到着時刻は15:34です。
登山時間5時間39分でした。一般的に5時間前後かかるらしいです。
今日はここでガイドのロニーさんとは解散します。明日は登頂アタックで深夜2:30に出発です。
出発時間はガイドと相談可能です。朝日が昇るのは6時過ぎ(1月末)ですので、ペースに不安がある人はもう少し早く出発してもいいと思います。
3時間から4時間かかると言われています。
ホテルパナラバンでの過ごし方
ホテルチェックイン後にホテルスタッフから説明を受けます。食事代はツアーに込みです。
食事はビュッフェ形式で、マレーシア料理になります。
マレーシア料理が苦手な人はカップ麺など持参するといいと思いますが、売店もあるためそこでカップ麺を購入することが可能です。カップ麺以外にも水やジュース、チョコを含むお菓子も購入できますが、値段は町で買うより高いです。ヘッドライトもここで購入できますが、どのスペックなのかは不明でした。
夕食: 5:30pm ~ 7:00pm
深夜の軽食(サパ):1:00am ~ 2:00am
朝食:8:30am ~ 10:00am
ここまでくると少し肌寒いですが、食後のコーヒーなど飲みながら景色を堪能してはどうでしょうか。
到着後には雲で麓が見えませんでしたが、雄大なキナバル山の自然を堪能できます。
料理はあまり期待しないほうがいいですが、登山でエネルギーが空なのでしっかり食べて深夜に備えましょう。
私の部屋は4人部屋となっておりましたが、ラッキーなこと今回は一人で利用することになりました。
バスタオルと部屋用のスリッパは支給されるため、持参する必要はありませんでした。
4人いたら結構狭かったと思います。
電気はソーラーパネルと発電機を使用していますが、決められた時間以外は電気などが使えません。
お湯は完全にソーラーの電気次第のため水しか出ない場合もありますので、最悪シャワーを浴びることができません。かなり寒いです。
私が泊まったホテルの部屋は食堂の真上だったため、食堂のガヤガヤした音が聞こえてきましたが、疲れからか夕方7時過ぎには就寝しました。
キナバル山の星空も非常に美しいようですので、1時の軽食前にちょっと様子をみたいと思います。
1時までは電気がどこもつきませんので、星空観賞のチャンスです。
幸い天気は晴れで雲がほとんどありませんでしたので、天の川も綺麗に見れました。
麓の町もはっきり見えます。気温は10℃を下回っておりました。少しでも早起きして見る価値はあります。
まとめ
- 出発前までにサバ州のエントリーフォームを記入(公式フォーム)
- キナバル山の登山は人気ツアーで数に限りがあります。日程を先行確保しましょう。ツアー会社はAmazing Borneoのみなので可能な限り公式ホームページから予約をしましょう。
- 登山に必要なものを確認しよう
- コタキナバル市内のホテルに荷物を置く場合にはパスポートは忘れずに持参しよう
- キナバル山登山時はゆっくり、歩きやすい道を探しながら進もう(高山病対策)
- パラナバンのホテルに着いたら夕食後、明日の準備をしてすぐに寝て登頂アタックに備えよう
- 余裕があれば登頂アタック前に綺麗な星空を見よう(天気と運次第)
みなさんの登頂アタックに幸あれ!
翌日の登頂アタックを下記記事に記載していますので、よかったらそちらも見てください。
キナバル山の最高地点4,095mに登り切ったときの感動、頂上から見える絶景、日の出しんどい思いして、登頂できて本当に嬉しかったのとものすごい達成感でいっぱいでした!
コメント